

令和3年度一覧
水力発電所
事業者名 | 発電所名 | 最大出力 (kW) |
最大使用水量 (m3/s) |
最大有効落差 (m) |
運転開始日 |
---|---|---|---|---|---|
長野県 | 小渋えんまん発電所 | 199 | 0.29 | 93.00 | 令和3年4月 |
くだものの里 まつかわ発電所 |
380 | 1.23 | 40.03 | 令和3年4月 | |
信州もみじ湖発電所 | 199 | 0.47 | 52.00 | 令和3年6月 | |
群馬県 | 八ッ場発電所 | 11,700 | 13.60 | 105.80 | 令和3年4月 |
岩手県 | 簗川発電所 | 1,900 | 4.80 | 50.65 | 令和3年7月 |
風力発電所
事業者名 | 発電所名 | 最大出力 (kW) |
運転開始日 |
---|---|---|---|
山形県 | 県営酒田風力発電所 | 6,900(2,300kW×3基) | 令和3年4月 |
令和3年度発電所運転開始状況
水力発電所
簗川発電所(岩手県)
簗川発電所は、簗川ダムの河川維持流量とダム放流を利用した水力発電所で、平成28年度から建設に着手し、令和3年7月1日から営業運転を開始しました。
年間供給電力量は約1,126万kWh、一般家庭約3,600世帯が1年間で使う分に相当します。
発電した電力は、固定価格買取制度(FIT)を活用し、東北電力ネットワーク株式会社に売電します。
発電所の特徴として、タブレット端末による運転制御が可能なシステムを導入し、従来の制御盤に比べ大幅な省スペースを実現しました。
最大出力 1,900kW
最大使用水量 4.8m3/s
有効落差 50.65m
運転開始日 令和3年7月1日

信州もみじ湖発電所(長野県)
県営箕輪ダムの放流水を活用した発電所として令和元年から建設に着手し、令和3年6月1日から営業運転を開始しました。
最大出力199kW、最大使用水量0.47m3/s、最大有効落差52.00m、年間供給電力量約1,100千kWh(標準家庭の約300世帯分)。
地域連携型水力発電所のコンセプトの下、発電所の名称は将来を担う地域の小学生から公募しました。箕輪ダム湖畔一帯には1万本のもみじが植えられ、もみじ湖と呼ばれ親しまれていることから「信州もみじ湖発電所」と決定しました。また、建屋の屋根および外壁を周囲の自然環境に調和させたデザインとしたほか、災害時には地域へ電力供給が行えるよう自立運転機能を備えるなど、地域に根ざした発電所を建設しました。
発電した電力は「信州Greenでんき」プロジェクトとして、企業や一般家庭、大都市の保育園等に供給しています。

八ッ場発電所(群馬県)
八ッ場発電所は、国土交通省が建設した「八ッ場ダム」の放流水を利用した利水従属式のダム式発電所です。平成27年度から建設を開始し、令和2年度末に完成、令和3年4月1日より営業運転を開始しました。
発電所の特徴として、隣接する国指定名勝「吾妻峡」の景観に配慮し、発電所に付随する変電所や送電線は地下埋設化するとともに、地上に出る建物は必要最小限とし、色や形についてもダムとの調和を図っています。
もう一つの特徴として、発電使用水量が、2.4m3/s〜13.6m3/sと大きく変化することから、水車形式は「横軸両掛フランシス水車」を採用し、一つの発電機に二つの水車を組み合わせた形となっています。
最 大 出 力 11,700kW
最大使用水量 13.60m3/s
最大有効落差 105.80m
運転開始日 令和3年4月1日

くだものの里 まつかわ発電所(長野県)
県営片桐ダムの放流水を活用した発電所として令和元年から建設に着手し、令和3年4月1日から営業運転を開始しました。
最大出力380kW、最大使用水量1.23m3/s、最大有効落差40.03m、年間供給電力量約2,100千kWh(標準家庭の約580世帯分)。
地域連携型水力発電所注のコンセプトの下、将来を担う地域の小中学生に名称を公募し、発電所が地域の学びの場や観光資源として活用されるよう、また、自立運転機能を備えて災害時等に地域へ電力供給ができるように施設を整備しました。発電所建屋は山小屋風の外観と特産のりんごをイメージしたものとなっています。
発電した電力は中部電力ミライズ(株)・丸紅新電力(株)・みんな電力(株)の3社コンソーシアムを通じて、事業者の再生可能エネルギー率の向上や、信州産電力の価値向上を目指す「信州Greenでんき」プロジェクトとして、企業や一般家庭、大都市の保育園等に供給しています。
注)地域連携型水力発電所とは、建設の計画段階から地域の方々の参画を得ながら、地域の振興に寄与できるよう、地域の憩いの場や自然エネルギーの学びの場、観光資源などとして末永く地域に親しまれ、災害時には電力を地域に供給できるなどの機能をもった発電所です。

小渋えんまん発電所(長野県)
長野県企業局小渋第2発電所で使用している機器冷却水の未利用エネルギーを活用した発電所として令和元年から建設に着手し、令和3年4月1日から営業運転を開始しました。
最大出力199kW、最大使用水量0.29m3/s、最大有効落差93.00m、年間供給電力量約1,160千kWh(標準家庭の約320世帯分)。
地域連携型水力発電所注のコンセプトの下、発電所の名称は、地域に親しまれ、地域振興に寄与できるように地元の福与保育園の園児のみなさんと一緒に決定しました。「円満坊(えんまんぼう)」は、古くは「桜塚円満坊」と呼ばれ、昭和初期には伊那谷十景にも選ばれたことがある桜の名所です。駐車場の一部は一般開放し、見学窓や停電時に非常用電源を供給できるコンセントを配置しています。
発電した電力は中部電力ミライズ(株)・丸紅新電力(株)・みんな電力(株)の3社コンソーシアムを通じて、事業者の再生可能エネルギー率の向上や、信州産電力の価値向上を目指す「信州Greenでんき」プロジェクトとして、企業や一般家庭、大都市の保育園等に供給しています。

風力発電所
県営酒田風力発電所(山形県)
県営酒田風力発電所は山形県企業局として初となる風力発電所で、令和3年4月に運転を開始しました。出力2,300kWの風車を3基設置し、年間発電電力量は14,500MWh(標準家庭の約4,300世帯分)を見込んでいます。
また、蓄電池を併設した出力変動緩和制御型の風力発電所となっており、安定した電力供給を行っています。
